So-net無料ブログ作成

新春浅草歌舞伎(第二部) [観 劇-歌舞伎]

引き続いて第二部。

この回は歌舞伎を見るのはほとんど初めて、という妹夫婦とともに観る。
私は歌舞伎初心者の二人がずいぶん心配で、パンフレットを買ったりして二人を待ち受けていたのだが、かれらはインターネットできちんと予習をしてきたらしかった。
歌舞伎を見始めた頃の私と比べてはるかにきちんとしている。
すばらしいなあ~

第二部のお年玉ご挨拶は春猿さん。
ちょっと妹とあたふたしていたので、春猿さんのまじめな感じのご挨拶を聞きそびれる。
浅草近辺のお店で飲食してくださいね、浅草を楽しんでくださいね、という折り目正しいご挨拶。

演目一つ目は『壺坂霊験記』。
考えてみたら、私は始めてこの演目を見るのであった。
ひえええええ。
我ながらそんな事実にびっくりする。
とても分かりやすい筋で、初心者の二人も平気だった。
ただ、これは義太夫狂言なので義太夫さんの言葉が難しかったらしい。
私も一生懸命聞いていたが、掛詞なども巧みに盛り込まれている曲である。
ことばがわかれば、それがとても美しい。
愛之助さんも持ち前のやさしく包み込むような沢市を演じられて、特に目が見えるようになってからのはしゃぎっぷりといったらもう、かわいらしくてたまらない。
これが愛之助さんなのだな!!と言う感じ。
以前、「封印切」で愛之助さんが八右衛門を演じられた時のかわいらしさといったらなかった。
憎まれ役なのに!!
大人なのに!!
七之助さんの女房お里もやはり、けなげでかわいらしい。
妹は、お里がかじかんだ手を「はあぁ~」とあたためる仕草にきゅんとなってしまって、「かわいい」「かわいい」を連発していた。
さらに、お里が崖から飛び降りるシーンも女性らしくて「かわいい」とのこと。
「歌舞伎はそういうものだよ、女性らしく見える仕草とか立ち居振る舞いの型が長いことかけて作られてきたものなんだよ」、と説明するもさして感動もされず、とにかく目の前のかわいらしい「お里」に夢中な妹なのであった。すっかり七之助さんのファンになる妹。
7~8年前に一緒に大阪に歌舞伎を観に行ったときには、全然歌舞伎に興味を示さなかった妹・・・。
月日とは偉大なものだなあ。
地味な演目ながらも、二人の演技は飽きさせなかった。

二つ目は『黒手組曲輪達引』(くろてぐみくるわのたてひき)
猿之助さんの演出。
澤瀉らしい面白さだなあ、私はこれが好きだなあ、と心から思う。
お友達のこまきさんに初めて連れていってもらったのも猿之助さんの歌舞伎だった。
サービス精神旺盛で、これでもかというくらい楽しくて、贅沢な仕掛けがたくさんあって、あっさり終わる。
余韻ははっきり残って後を引くのに、けっして媚びているわけではない。
浅草では劇場の制約があるだろうけれど、これが新橋で演じられたらいい部分が際立ったんじゃないかなあ、とも思う。廻り舞台や本水が大量に使える、という点では新橋は適当な劇場だろう。

冒頭、三枚目(番頭権九郎)の亀治郎さんの踊り。やはり身体能力が高いというか、ボディコントロールがしっかりしていて、ブレない安定感がある。(実は、昼の部の『独楽』ではやせすぎてしまって、下半身の力が落ちたのでは、と思ったりもしたのだけれど)
カッコ悪い男の、カッコ悪い見得、というものをあれほどまでに見事に切る亀治郎さんに、興奮した。
すごいなあ。
客席が沸いていたのは時事ネタなどを入れ込んで笑いを取る部分。
本当にびっくりする仕掛けというか、ネタがあるので、妹も
「これってアリなんだーへえー!!」
と感心していた。

助六のくだりはいろいろと面白くて、元ネタの『助六』との違いなどを考えてみたりもしたが、何が見事だったかって、申し訳ないけれど亀鶴さんの鳥居新左衛門である。
だってステキなんだもん。
鶴亀さんは本当に何でもできる稀有な役者さんだ。
その幅広い芸域の亀鶴さんの、特に私は色悪が好きなのであった。
だって(多分、人柄に)合っている。
鳥居新左衛門は単なる敵役なんだけど、亀鶴さんが演じられると色気があります。
やはり好きだ。
亀治郎さんももちろん負けてはおらず、最後は水入りがあり、客席に亀水(?)振りまいていました。
ははは。
・・・スーパー歌舞伎を思い出します。
ううっ。涙

後日譚。
妹夫婦は翌日ちょっと時間があったので
「浅草歌舞伎もう一回見たいな」
ということになり、チケットがあるかどうか電話して聞いてみたそうです。
私はこのエピソードを聞いて感動しました。
やっぱり猿之助さんは偉大だと思った・・・。
楽しくていいお芝居です。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。