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石川啄木 その1 [本]


石川くん (集英社文庫)

石川くん (集英社文庫)

  • 作者: 枡野 浩一
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/04/20
  • メディア: 文庫


石川啄木は、小さくて(身長が158cmくらい)おでこが大きくて色白でとってもかわいらしかったらしいのだけれど、一方で、けっこう生意気で天才気質でいたずら好きな性質でもあったようです。
で、枡野さんはこの愛すべき啄木に向けて、親しみを込めて「石川くん」と毎回呼びかけながら、その歌と生活についてコメントしている。
枡野さんによる啄木の歌の現代語訳つき。

例えば・・・
友がみな我よりえらく見ゆる日よ花を買い来て妻としたしむ(啄木)
→友達が俺よりえらく見える日は花を買ったり妻といちゃいちゃ(枡野さん)

では枡野さんの訳歌
目ざめてもふとんの中でぐずぐずとしちゃうダメさを責めないでママ
の元歌はなんでしょう?

絶妙なコメントも時に辛口で、時にやさしくて、ユーモアがあって笑えます。
軽く読み終えられるので入門書としてとてもよい本だ。


石川啄木 (新文芸読本)

石川啄木 (新文芸読本)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1991/01
  • メディア: ハードカバー


本の画像がないみたいなのですが、こちらは少し踏み込んで石川啄木と言う人を知るのによいです。
いろいろな人が多角的に啄木を読み解いている。
それこそ歌人から、文芸評論家から、小説家から。
資料も豊富で、それがまたとても興味深い。
明治41年、啄木から妹光子にあてた手紙。
「兄さんはあんまりえらい為に、金持ちにもなれぬし、親孝行も充分出来ない。死んだ姉さんはしかたがないし、岩見沢の姉は馬鹿者だ。お前だけでも専心親孝行してくれ。少しでもおっ母さんに心配さしたり口答へするなら死んで了(しま)へ。この兄が頼むから毎日毎日少しずつでも余計におっ母さんを慰めてくれ。そでなかつたら死ね。」
・・・・!!ひでえ!!
でも啄木という人の、なんかこう、ジャイアンみたいな一面(オレ様だけどやさしい)が垣間見られるようではないですか。
いろいろと面白かったのですが、啄木のお父さんも苦労をしたようで、はっきりとは分からないけれど、啄木の東京時代の経済を何とか支えるためにあれこれ手を尽くし、結果、寺を追われることになってしまったのでは・・・という水上勉さんの論は特に興味深かったです。
一般には「ダメな父親」のイメージが強いからこそ。
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