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図書館戦争 [本]


図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)



今さらで申し訳ないのですが『図書館戦争』を読んでみた。
周りの人々が「おもしろいよ」とお薦めしてくれてからすでに何年か経っているのですが・・・。
すみません。

そしてちょっと思い出したのでこちらをご紹介しておきます。

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)

  • 作者: 太田 直子
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/02/16
  • メディア: 新書



不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

  • 作者: 米原 万里
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 文庫



どちらも充分古い本なのですが、『図書館戦争』ととても近いところにあるような。
『図書館戦争』は法務省主導の言語狩りに対して図書館が表現の自由を守るために戦う、というフィクションの構図を取っているのですが、『字幕屋~』や『不実な~』の著者である翻訳家たちは、現実に起こるさまざまな言語をめぐる局面において、すでに「くさいものには蓋」式対処が行われるていること、そしてそんなことをしても差別などの本質的な問題は解決しないことを、(偶然にも?)揃って指摘しています。

小説家が現実をすくい取って、その歪んだ部分や真実を提示してくれるものならば、有川浩さんはとっても上手にそれをしてくれたんじゃないかなと思いました。
また、あとの2冊も軽妙でとても読みやすくて楽しくて、しかもわかりやすい良書。

ちなみに『図書館戦争』のシリーズは、とにかく出ているものをすべて読んでみたのですが、シリーズ3冊目の『図書館危機』に出てくるエピソードで、放送コードに引っかからない言葉をつかって、しかし徹底的にひとを差別し蔑む言葉に挑戦する作家がでてくるのですが、その人の語りにはずいぶん説得力がありました。
おもしろかったです。

あとは・・・登場人物たちの恋愛模様が、物語りをわくわくさせてくれて、こちらはこちらでおもしろいかな。
真っ直ぐな青春小説。



真保裕一 3冊ほど [本]

天使の報酬


天使の報酬

アンダルシア

アンダルシア

  • 作者: 真保 裕一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/06/10
  • メディア: 単行本


原作本を読んでみました。
原作と映画ドラマの内容はかなり違うので、それぞれに楽しめてお得な感じです。
この国がどんなふうに動いているのか、どこに、誰の、どういう思惑があるか、といったことに思いをめぐらせながら、楽しく一気に読める。
構成が骨太で読み応えがあります。
たくさん調査をして書かれているんだろうなあ。
黒田がさまざまな問題について、ひとつひとつ地道に踏査していくさまにも興奮する。

ただ、いろいろな問題を詰め込んだ、かなり重量感のある小説で、私はこの2冊を一気に読んで、あまりの濃さに頭がくらくらしました。
映画のほうが気軽に見られるかもしれません。

いずれにせよこのシリーズは、映像でも、小説でも、また続編を作って欲しいです。
ぜひに。

で、黒田ばかり読んでいるのも偏ってしまうと思って代表作の一つらしい『ホワイトアウト』。

ホワイトアウト (新潮文庫)

ホワイトアウト (新潮文庫)

  • 作者: 真保 裕一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1998/08
  • メディア: 文庫


やはりおもしろかったです。
登場する男たちがみなオトコくさいというか、それぞれに信念があるのがいい。

外交官 黒田康作 [映 画]

アマルフィ 女神の報酬 スタンダード・エディション [DVD]
外交官 黒田康作 DVD-BOX
アンダルシア 女神の報復 スタンダード・エディション [DVD]


アマルフィ 女神の報酬 スタンダード・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

外交官 黒田康作 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

アンダルシア 女神の報復 スタンダード・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


職場の方が「おもしろいよー」といって貸してくれたので最初に『アンダルシア』を見たわけです。
そしたら確かにおもしろくて、シリーズを一気に借りて見てしまった。
私の個人的な感想では、ドラマ版の「外交官 黒田康作」が一番おもしろかった。

『アンダルシア』を見たときに感心したのは以下の点。

1、映像がうつくしい
スペイン、アンゴラの美しい映像満載。
風景の切り取り方も心憎い。

2、展開に工夫がある
物語展開がスピーディでさくさく話が進む一方、謎が謎をよぷ仕掛けが巧妙。
ひきつけられる。

3、音楽が壮大
うつくしい風景にIL DIVOのTime To Say Goodbyeのスケールの大きさがよく合っている。

ちょっと難があるなと思ったのは、終盤、先が読めてしまうところ。
外交官である黒田(織田裕二)とインターポールの神足(伊藤英明)がしくんだお芝居が、どうしても予定調和的。
でもこれは仕方がないのかな、という気もする。
娯楽映画はだいたい2時間くらいの尺だから、あれ以上こみ入ったことはできないかも。

ドラマ版はその点、かなり複雑な作りで、一気に見てもとても見ごたえがあってほんとうにおもしろかった。放映当時、視聴率はあまりよくなかったらしいけれど、これは毎週ちょっとずつ見るより、ある程度まとめて見たほうが断然いい素材だからだと思う。
ドラマを見てるほうは時間がたつと細かいことは忘れちゃうし、ドラマの内容が複雑であればそれだけ、ついていけなくなってしまう。(少なくともわたしは間をおいて内容が続いているドラマを見るのは苦手だ。)

薬害問題に、11年前のある女性の死をからめ、さらに偽装自殺とか政治家同士のかけひきとか、いろいろな要素が複雑にからみあっているのがほんとうにおもしろい!
ひとつひとつの謎が解けていくのが快く、また、俳優陣の熱演もいい。
それに、何より"今"をうまく切り取っているところに見ごたえがある。

黒田のセリフに
「この国のほんとうの危機は、骨抜きになった政治家たちの存在です」
というのがあるのだけれど、このセリフには多くが集約されているだろう。

事実、いまの日本は目の前にある問題をどうすることもできずにいて、例えば年金であるとか、原発であるとか、ダムの問題だとか、とにかく右往左往しているだけである。なにがだめなの?などと考え始めると、(そこにはさまざまな要素があるにせよ)政治家がもっとちゃんとしてくれればなー、とか、国がもっとしっかりしてくれてればなー、とか、そういうところへ行き着くこともままあるわけです。

もちろんすべてが政治上の問題ではないんだけど、誰もがそう実感する瞬間はたしかにあって、利権とか、自身の保身とか、そういうところにしがみついていないで、公人はもっと国民のことを考えてよ、と思う。

映画やドラマの中の黒田のセリフは、ときにそういう私たちの心の声を代弁してくれている。
やたらとカッコいい外交官なんだけれど、そのかっこよさというのは実は彼の理想を語る姿勢にも潜んでいると、私は思いました。
そこには脚本家の思いが投影されているのか、はたまた原作者、もしくは監督の思いなのか・・・。

とりあえず原作を読んでみることにしました。

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