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ポトスライムの舟・同性愛と異性愛 [本]


ポトスライムの舟

ポトスライムの舟

  • 作者: 津村 記久子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/02/05
  • メディア: ハードカバー


少し古いですが、読んでみました。
驚くほどの感動はないけれど、そういう筆致なのですね。


同性愛と異性愛 (岩波新書)

同性愛と異性愛 (岩波新書)

  • 作者: 風間 孝
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2010/03/20
  • メディア: 新書


最近の潮流?とか思って。

大貧困社会・身もフタもない日本文学史 [本]


大貧困社会 (角川SSC新書)

大貧困社会 (角川SSC新書)

  • 作者: 駒村 康平
  • 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: 新書


『若者奴隷~』に挙げられていた参考文献のひとつ。
少し時間はかかりますが、データが丁寧に挙げられていて、興味深いです。

身もフタもない日本文学史 (PHP新書)

身もフタもない日本文学史 (PHP新書)

  • 作者: 清水 義範
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/07/16
  • メディア: 新書


私の好きな清水義範さん。
読んでいるうちになんだか橋本治さんを読んでいる気分になってくる。。。
ふしぎ。
お二方は実は似ているのだろうか・・・

源氏物語から語り起こして、現代文学まで網羅している。
もちろん新書一冊分なので広く浅く、なのだが、何が面白いって、やはり白樺派と自然主義のあたりをこき下ろしているところが面白い。
豊崎さんたちも『百年の誤読』で「ほんとにバカ!!」とやっているけれど、確かにこの時代の、この分野、というのは特異だったのだろう。

皇国の守護者 小春日和 [本]


皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)

皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)

  • 作者: 佐藤 大輔
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/03/18
  • メディア: コミック



私が読んだのはコミックで全5巻、話の途中で終わっています。
これからが面白いところだと思うのですが。

原作である小説のほうは2005年までに9冊出ている。
Amazonのレビューを読む限り、けっこうみなさま辛口で、小説と漫画だと後者の方がより上手く描けているらしい。
ちなみに小説は中央公論社の「C・NOVELSファンタジア」というレーベルから新書サイズで出ている。
ファンタジー特有の世界観にはまず慣れるまでが大変で、そういう意味では、体質的に「ファンタジーはダメ!」という人が一定数いるのもわかる気がします。

本作は日本を思わせる「皇国」に、大陸ほぼ全土を掌中に収めている「帝国」(ロシアっぽい)が侵攻してくるところから始まる。主人公の新城率いる大隊が壊滅し、残った兵士たちが帝国の捕虜となり、さらに皇国へと帰還するところまでが描かれる。

新城の実際的な戦いの手腕が魅力?なのかな。
結局戦場では実際的かつ戦略的な人が強いのだよなあ(生き残るのだなあ)と思うわけですが、そうですね~…『沈黙の艦隊』なんかはあれほどの長さとスケールの大きさを持ちながら、破綻なく描ききったすごさがあります。

もし続きが出るならば、私は漫画版で読んでみたいです。
やはり途中というのは、気もちが治まらないですからね。

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小春日和(インディアン・サマー) (河出文庫―文芸コレクション)

小春日和(インディアン・サマー) (河出文庫―文芸コレクション)

  • 作者: 金井 美恵子
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1999/04
  • メディア: 文庫


そうです。
イヤなのです。仕事がね。
パソコンに向かってはいるのですが。。。。
まるで小説の中に出てくる(小説家の)おばさんみたい。
小説書くまで、ものすごくイヤイヤをするのですね、おばさんは。
うーん・・・・仕事そのものがイヤなのではないのです。
「仕事モード」に入るまでが、時間のかかる体質なのです。
特に何かモノを書いたりしなきゃならないときですね。

いいなあ女子大生や小説家の二人が過ごす時間というのが。
保坂和志の本に『季節の記憶』というのがあったと思いますが、ああいうゆったりしたのっていいなあ。

太公望 テルマエ・ロマエ [本]

宮城谷昌光『太公望』(文春文庫)上中下
太公望〈上〉 (文春文庫)

太公望〈上〉 (文春文庫)

  • 作者: 宮城谷 昌光
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2001/04
  • メディア: 文庫



司馬遼太郎の中国バージョンみたいな感じか。
とてもきめ細かに取材をして、しかも面白く小説として物語を紡いでくれるのであっという間に読み終わってしまう。
中国ものなので、伝説によくあるような、うそ~!!と思わずのけぞってしまう小話も挿入されますが、いろいろ勉強になるエピソードも満載。
この方の『三国志』はまだ途中ですが、こちらは読み終えました。
はあー面白かったです。

ヤマザキ・マリ『テルマエ・ロマエ1』(エンターブレイン)
テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

  • 作者: ヤマザキマリ
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2009/11/26
  • メディア: コミック



ゆるいギャグ漫画?
いやはや、おかしくて仕方がない。
ローマ時代のお風呂建築士が現代の日本の銭湯やら、湯治場やら、お風呂に関係のある場所へタイム・スリップして、いちいち
「なんて高度な文明だっ!」
とか、
「ローマ人としての誇りが…っ」
とかいって過度な反応を示すのである。
一番おかしかったのは、ローマ人がトイレへ入ると、自動で便器のふたがあがり、音楽が流れるのに遭遇した場面。
「便をするだけの為に何人の奴隷を使っているのだ!?」
うはははははは!!

確かに、日本の技術というか、かゆいところに手が届く式の、日常生活における工夫のねちっこさは、やはり世界に誇れるものであろうなあ。
ああ、おかしい。

『祖母のくに』 [本]


祖母のくに

祖母のくに

  • 作者: ノーマ・フィールド
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 単行本


うつくしい装丁の本である。
まっしろな表紙に入る緋の繊細な線。
日本人とアメリカ人を親に持つ子どもとして生まれた彼女の、日本語のエッセイ数編と、シカゴ大学入学生に向けた言葉、および論考「戦争と謝罪」を収録。
アーサー・ビナード氏などもそうなんだけれど、外国の言葉を使う人のエッセイって、日本の言葉であってもどこかその使い方が異国的である。
(水村美苗さんは日本人だが、言葉の使い方は異国的だな。たぶん、英語の方が母語に近いんだろう)


(ここから引用)
祖母が倒れてもう二年を過ぎる。安定した寝たきりの生活が続く。身体は鼻から管をとおして与えられる液体栄養剤に支えられている。これは缶入りで Endurer(耐え忍ぶ)という名がついていて、日本語で発音すればエンデュアだろうか。最近、近所のドラッグストアで驚くほどよく似た缶に入った商品でEnjoyというのをみかけた。よく見るとダイエット食品だった。エンジョイとエンデュア。前者は元気な人間にそれ以外の食品を味わえないことを耐え忍ばせ、後者は何ひとつ口にする意欲のない人間にそれを含ませて命の持続を楽しませるものである。
(引用ここまで)「祖母のくに」より


たとえばもし二つ目の文章を私が書くとしたら、「身体は~支えられている」という構造にはならないんじゃないかな。
「もう食物を自分で摂ることはできず、~」という風に「祖母」が主語になるはずだ。

おもしろいな、と思って読んだのは「嫁ならざる嫁」というエッセイで、著者が二十一歳で結婚してからの、夫の両親、特に義理の父親との気持ちの行き来を記したもの。
古きよきアメリカがしみじみとしみだしてくるような父親像を読むにつけても、時代は、アメリカは、刻々と変わってきているのだな、と思う。
「大草原の小さな家」に出てくる夫婦のような、ああいう素朴な生き方は今のアメリカにはもうないだろうし、それは日本だって同じことだ。
少し前に昭和三十年代を舞台にした邦画がヒットしたが、あれだって、日本に素朴な、どこかあたたかい家族を中心とした生き方が確かに存在したこと、けれどそれがもう、ほぼなくなりつつあることを私たちに教えていたではないか。

戦後の少女漫画史 [本]


戦後少女マンガ史 (ちくま文庫)

戦後少女マンガ史 (ちくま文庫)

  • 作者: 米沢 嘉博
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 文庫


土日の空き時間を使って半分まで読み進めた。
しかしまだ牧美也子あたり。

泉鏡花『外科室』 [本]


外科室・海城発電 他5篇 (岩波文庫)

外科室・海城発電 他5篇 (岩波文庫)

  • 作者: 泉 鏡花
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1991/09/17
  • メディア: 文庫



昨夜、少し時間が取れたのでmixiを逍遥していたら、とても本を読んでいらっしゃいそうな方を発見。
おお
と思って日記を拝見していると、バトンがあったのですね。

そのバトンの質問の一つ。

「もし恋人と友人が目の前で死にそうで、どちらかしか助けられないとしたらどちらを助けるか?」

なんだかあの質問を思い起こさせます。

「これから一生お芝居を見続けられる貧乏な生活と、お芝居は見られないけれどすべてを保障された生活とでは、あなたはどちらを選びますか?」

マアいずれもどうでもよい質問なのですが、実際のところこの種の質問に対してあなたはどう対処しますか?

ちなみに私は「外科室」派です。
つまり、恋人を見殺しにします。笑




以下解説。

一般的には「外科室」は“純粋な恋愛小説の極地”といわれています。
とにかく、設定がすごいんだ。
身分違いの男女がチラッと目が合っただけですれ違ったその9年後に、ある手術の患者(女性)と執刀医(男性)として二人は再会するわけですね。
で、彼女のほうは麻酔を拒むわけ。
彼は麻酔ナシで手術を始めるんだけど、結局彼女は死んでしまうのです。
そのときようやく二人の気持ちが通じ合って、彼女は満足の笑みを浮かべて死んでいく、と。
ここまではほとんど文庫版解説からの引用。

私はこの、自分に死をもたらすものが自分の愛した人である、というところにうへぇ、となってしまいました。
若いころは全然この小説のすごさが分からなかったんだけど、今になってみるとすごいなぁと思う。
言われてみれば、心中モノに近いかも。男性は死なないのだけれど。
話もだけれど、ディティールもいい。
好きな相手に触れられるのに、意識を失っていたくはないから麻酔はなし。(という私の解釈)
それがどれだけ激痛であろうと、自分が死のうと、それはそれとして愛を取る。
男性のほうもそれを分かっていて(多分)愛する人にメスを入れるわけでしょう。
ただ一度きりの感情の交差。
そこにあるクライマックスと、あとはひたすら悲劇性しか残らないような物語。
やはりすごいなぁ。泉鏡花。

伊達に濁点を憎んでいただけではなかったわ。笑


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