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外交官 黒田康作 [映 画]

アマルフィ 女神の報酬 スタンダード・エディション [DVD]
外交官 黒田康作 DVD-BOX
アンダルシア 女神の報復 スタンダード・エディション [DVD]


アマルフィ 女神の報酬 スタンダード・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

外交官 黒田康作 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

アンダルシア 女神の報復 スタンダード・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


職場の方が「おもしろいよー」といって貸してくれたので最初に『アンダルシア』を見たわけです。
そしたら確かにおもしろくて、シリーズを一気に借りて見てしまった。
私の個人的な感想では、ドラマ版の「外交官 黒田康作」が一番おもしろかった。

『アンダルシア』を見たときに感心したのは以下の点。

1、映像がうつくしい
スペイン、アンゴラの美しい映像満載。
風景の切り取り方も心憎い。

2、展開に工夫がある
物語展開がスピーディでさくさく話が進む一方、謎が謎をよぷ仕掛けが巧妙。
ひきつけられる。

3、音楽が壮大
うつくしい風景にIL DIVOのTime To Say Goodbyeのスケールの大きさがよく合っている。

ちょっと難があるなと思ったのは、終盤、先が読めてしまうところ。
外交官である黒田(織田裕二)とインターポールの神足(伊藤英明)がしくんだお芝居が、どうしても予定調和的。
でもこれは仕方がないのかな、という気もする。
娯楽映画はだいたい2時間くらいの尺だから、あれ以上こみ入ったことはできないかも。

ドラマ版はその点、かなり複雑な作りで、一気に見てもとても見ごたえがあってほんとうにおもしろかった。放映当時、視聴率はあまりよくなかったらしいけれど、これは毎週ちょっとずつ見るより、ある程度まとめて見たほうが断然いい素材だからだと思う。
ドラマを見てるほうは時間がたつと細かいことは忘れちゃうし、ドラマの内容が複雑であればそれだけ、ついていけなくなってしまう。(少なくともわたしは間をおいて内容が続いているドラマを見るのは苦手だ。)

薬害問題に、11年前のある女性の死をからめ、さらに偽装自殺とか政治家同士のかけひきとか、いろいろな要素が複雑にからみあっているのがほんとうにおもしろい!
ひとつひとつの謎が解けていくのが快く、また、俳優陣の熱演もいい。
それに、何より"今"をうまく切り取っているところに見ごたえがある。

黒田のセリフに
「この国のほんとうの危機は、骨抜きになった政治家たちの存在です」
というのがあるのだけれど、このセリフには多くが集約されているだろう。

事実、いまの日本は目の前にある問題をどうすることもできずにいて、例えば年金であるとか、原発であるとか、ダムの問題だとか、とにかく右往左往しているだけである。なにがだめなの?などと考え始めると、(そこにはさまざまな要素があるにせよ)政治家がもっとちゃんとしてくれればなー、とか、国がもっとしっかりしてくれてればなー、とか、そういうところへ行き着くこともままあるわけです。

もちろんすべてが政治上の問題ではないんだけど、誰もがそう実感する瞬間はたしかにあって、利権とか、自身の保身とか、そういうところにしがみついていないで、公人はもっと国民のことを考えてよ、と思う。

映画やドラマの中の黒田のセリフは、ときにそういう私たちの心の声を代弁してくれている。
やたらとカッコいい外交官なんだけれど、そのかっこよさというのは実は彼の理想を語る姿勢にも潜んでいると、私は思いました。
そこには脚本家の思いが投影されているのか、はたまた原作者、もしくは監督の思いなのか・・・。

とりあえず原作を読んでみることにしました。

つみきのいえ [映 画]


つみきのいえ (pieces of love Vol.1) [DVD]

つみきのいえ (pieces of love Vol.1) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD


2008年、加藤久仁生監督。
フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭でアヌシー・クリスタル賞。
2009年アカデミー賞短編アニメ映画賞。

誰だっておおむねそうなんだろうけれど、大学時代はよかった・・・と振り返るとき、その「よかった」ことの内実には、実に様々な意味がこめられている。
そうしてその「よかった」ことのひとつに、よき友と出会えたことが含まれるのです。
私の大学時代の友人のひとりであるntさんは、アニメーションとか外国文学についての私の先達です。
私は最近見たのですが、「つみきのいえ」も2009年にレビューを書かれていらっしゃいました。↓
http://blog.goo.ne.jp/ntmym/s/%A4%C4%A4%DF%A4%AD%A4%CE%A4%A4%A4%A8

この作品は、水位の上がり続ける土地に住んでいる一人暮らしの老人の日常を描いた12分のショートアニメで、その淡々と過ぎていく時間(すなわち老人の人生)を鉛筆風の細やかな線とか、あたたかいセピアがかった色調とか、ぽつんぽつんと響き続ける音楽などによって表現しています。せりふは一切ありません。
DVDには別バージョンとしてナレーションが入っているものもあるらしいのですが、私は特にナレーションはいらないと思ったし、ntさんもそのようにおっしゃっているので、やっぱりナレーションはいらないのだと思います

「アートアニメーション」という言い方は、あまり好まれないむきもあるようだけれど、「人間とはなにか」「生きるとはどういうことか」という問いに対して、やはりこの作品はある解釈を提示しているんじゃないかと、私は思います。
そういう意味では「芸術」なんだと思うな・・・。

三島由紀夫『憂国 映画版』、DVD「憂国」 [映 画]

639.jpg 決定版 三島由紀夫全集〈別巻〉映画「憂国」

※「憂国 映画版」は画像です。全集版の方はAmazonへ飛びます。


なんだか三島祭りみたいになっていますが、これで一旦終了です。

三島由紀夫にとって、「おススメは」と尋ねられたら、まずこれを読んで欲しいという意識があるらしく、先に取り上げた「川端康成と三島由紀夫」でも、本人がそんなことを言っていたと記憶している。
それで「憂国」。
原稿用紙に換算すると、ほんの50枚ほどの小品だが、三島のすべてが詰まっているのだという。
筋はそんなに入り組んではいない。2・26事件のときに、反乱軍の仲間たちを討たざるを得なくなった主人公が、妻とともに自決するお話。
友人たちはクーデターを起すに当たって主人公を誘わなかったのだが、それは彼にうつくしい妻がいただめだ。主人公はそれをわかっていて、友人と国家との間に死を選ぶ。
この主人公の中尉と妻の麗子さんの、若くてとても美しい様子が描かれる冒頭から、最後の主人公の切腹シーンまで、三島らしい華麗なことばが巧みに配置されつつ物語は進んでゆく。
のちに三島はこの作品にこだわるあまり、自分でお金を出し、人を集めて秘密裏に映画を作ってしまった。
原作、脚本、監督、主演、ぜんぶ三島由紀夫である。
「映画版」にはその映画のカットが写真で収められており、本の最後には三島による映画製作の動機と経緯がつづられている。
この最後の部分がとてもおもしろくて、三島というひとがどれほど饒舌であったか、どれほど無邪気でかわいらしいひとだったか、ということがこの部分から垣間見られる。
無邪気、とか、かわいらしい、という表現はこの場合あまり適切ではないかもしれないが、わたしにはなかなかこれに代わることばが見つけられない。

三島は「憂国」のことをつらつら考えているうちに、他のひとには監督もさせたくないし、主役もはらせたくない、なんだか自分がどうしてもこの映画を作りたくなってしまった、らしい。
それでプロデューサーを頼んだり、舞台美術を考えるのも一苦労、困難が多々あった上に、相手役の女優探しもこれまた困難を極め、ようやく自分のイメージにふさわしい女性を見つけた。
そこで彼女につけた芸名が「鶴岡淑子」。
鶴岡八幡宮の古典で風雅なイメージを連想させ、さらに貞節でうつくしい女性らしい「淑」の字を使った名前がいいと、三島自身が考えたものだ。
鶴岡・・・
そうか~~

血なまぐささとは縁のない能舞台を使って、そこに派手に血の海を作ろうと考えて高揚し、全編をおおうワグナーの「トリスタンとイゾルデ」の尺にあわせた台本を、分・秒の単位で書き上げる。
セリフのない映画のため、筋の説明をするキャプションがときどき入るのだが、それも全部三島自身の直筆である。
ちなみに舞台の中央に掲げてある「至誠」の掛け軸も三島自身の手によるもの。部下を思って高位の武官が書いたように見えるよう、工夫をしたと説明がある。
(さらに、後に映画が出来上がって海外で公開するためにプレスシートを各国語で出したときも、この「至誠」は、三島が何枚も何枚も全部手書きで書いたと言う。)

とにかく、「何のために何をした、どんな風にどんな苦労をした」ということが、事細かに書き記されている。
撮影期間が短かったこと。
2・26のころの青年将校が着る軍服が見つからず、足を棒のようにして各所を尋ね探すがさっぱりだめで、特注で作ったこと。
帽子は最後の軍帽職人さんを探し当てて無理にお願いして作ってもらったが、(ここからが面白い)、その職人さんは高齢と言うこともあり、体調不良をかこっていたのを、三島の注文に奮闘してしまって、帽子を作り上げた後はすこぶる調子がよくなってしまったのだとか。なんだか、漫画のようなんですけど・・・ほんとうかな。
弁当くらいいいものをスタッフに食べさせたかったのに、プロデューサーがお金は大事だぞ、と言ったのでしぶしぶ言うことを聞いて安い弁当にしたこと。
主人公が切腹したあと、その脇を通り過ぎる夫人の着物のすそが、中尉の頭から転がり落ちた帽子に触れて、帽子がぱたっと倒れる演出はよかった、というような感想もあった。

いよいよ映画が完成して、国内で映画会社の重役とともに試写をしたとき、「三島くん、おそれいったよ」と言われたとか、海外に作品を出した後もだれそれにほめてもらえた、というようなことが一生懸命書いてあって、ここらへんはとても無邪気な三島である。

そんなこんなが、みっしりと書いてある。
ファンにはたまらないのだろうな、と思いました。

「映画版」を読んだついでに、職場の方のご好意によりお借りしたDVD「憂国」も見た。
「映画版」で予習をしていたのでわりあい、面白く見られました。
30分に満たない短編映画。
これが海外でかなり高い評価を受けたのだなあ。
DVDは新潮の全集に収録されています。


決定版 三島由紀夫全集〈別巻〉映画「憂国」


ぽにょを見た [映 画]


崖の上のポニョ [DVD]

崖の上のポニョ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
  • メディア: DVD



このあいだの金曜に「崖の上のぽにょ」が放映された。
ここ数週間、いつも以上にあたふたしていて、この日も疲れてぐったりしていた私である。
うとうとしながらメイキングを見て、
「早く本編が始まればいいのに~」
などと思っていた。

ぽにょが公開されたころ、見に行きたいと思ってはいたものの、結局私はいつもの悪い癖で、見には行かず仕舞いだった。
周囲の反応だけを聞いていた。
あまりいい評判ではなかった。
TV放映後、週明けの月曜に職場で反応を聞いたが、やはり同じように芳しくなかった。
なぜだろう。
私はとても気に入ったのだが…。

なんと言っても画面の美しさ。
海底のほの暗いうつくしさや、海辺の町の緑あふれる景色、波の押し寄せてくる様、水に沈んだ町の、なんとも幻惑的なたたずまい。
自然を愛し、魅力ある原始世界を描き出そうとする宮崎アニメだよなあ、すばらしいなぁと思って見た。


人間が人間ならざるものと急接近するとき、それは大変不吉なことだし、あってはならないことだ。
人間は人間の域を越えてはならないし、自然もまた、過度に人間に寄り添いすぎてはいけない。
そういう風にして人間と自然とは一定の距離を保ちながら生活してきた。
ぽにょは海の生き物として生まれたのに、自身の域を越えて人間に急接近してしまった。
で、あんな洪水が起こるわけだ。
人智を超えたことがおきちゃう。
海は、女性性としてとらえられてきて、これはもうだって、仕方がないことである。
海から人は生きる糧を得るから。海に生かしてもらうから。
もし擬人化しようとすれば巨大な女のひとになるであろう。

三好達治の詩を引用させてもらうと、彼の詩のなかに、
「海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。
そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある。」
という一節がある。
これは、ことばの話の形態をとりながら、しかし母なるものの本質をついている一節だろう。
「海の中に母がいて、母の中に海がある。」

生き物をはぐくむ、巨大な原始生命体として、生けるものすべてにとっての、母のような存在として、あのおおきな人魚みたいなひとが描かれたわけです。
ぽにょは、海の持つ生命エネルギーをもっているから、花咲爺さんみたいに枯れ木に花を咲かせることもできるだろうし、おもちゃのボートを大きくすることもできちゃう。
だから、人間の世界で生きていくならば、その力は海へ返さねばならない。
そのぞくぞくするような、越境の物語として、ぽにょは描き出されているわけです。

越境の物語という点では、本質的に、トトロとも、千と千尋とも、変わらない。
どれが優れているということも、ない。
好き嫌いはあるでしょうが。

私はどれもそれぞれに好きですが、やはり、イメージの美しさで、ぽにょはずいぶん気に入りました。
うーん・・・難しいところだけれども…
ああ~でもやはり千と千尋もいいなぁ~
宮崎アニメはすばらしい、ということで、今回は、幕。

チェ 28歳の革命 [映 画]

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見てきた。
とても興味深くて面白かった。
そうしてちょっとうるっときたところもあったのです。
チェ・ゲバラが若い兵士たちに「勉強しろ」とたたみかけるところとか。
おろかなものはだまされる。
と言って。

しかしゲバラの時代と今と、アメリカをめぐる状況というのは全然変わっていないんじゃないのか
なんて思ったりもした。だから、今、この映画なんじゃないかな、と。

一緒にこの映画を見た人は
「そうだよ、愛だよ!!愛!!」とか言って感動している。


私はこういう映画が好きであります。
しかしもう少し予備知識がほしいところだ。
もう一度見たい。

フランソワ・オゾン『8人の女たち』 [映 画]


8人の女たち デラックス版 [DVD]

8人の女たち デラックス版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD



2002年の映画でものすごい話題作だったものを本日BSで放映していました。

フランス映画なんて久しぶり。
けれど、やっぱり映画はいいよねぇ…。

人生を肯定したくなる。
つらい話であればなおさら。
生きることに苦しみがなければ人生なんて。
苦しみの質も人それぞれなんだけれど。

以下雑感。

フランス映画のいいところが凝縮されているような、そうい映画。
衣装・舞台・小物・セリフ。
どれをとっても雑なところのない密な感じで。
印象に残ったのは
「愛の話をしているのに、ちゃかすの?」
というようなセリフがあったところ。
ああフランスだな~と思いました。
愛の対象が異性であれ・同姓であれ、人間を思う・自己を思う姿勢を、文化の域に組み込んで、尊ぶ風土を作り上げた国民なんだもの。
セリフの一つ一つが、面白いです。
フランスユマニスム、っていうことなんじゃないかなぁと思ったりした。仏文化の授業が私は好きでした。
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